トップ - 茨城大学原子科学研究教育センター 物質構造物理研究室

茨城大学工学系同窓会の多賀工業会会報に、原子科学研究教育センター設立に関する寄稿が掲載されました［研究成果（Journals）］。

新年度研究室活動を始動しました。新たに3名の卒研学生さんが加わり、今年も学生8名です（メンバーページ）。

研究論文"Local noncentrosymmetric effect on antiferromagnetic ordering in the tetragonal crystal structure phase of Eu₃Ir₄Sn₁₃"のPhysical Review Bに掲載されました。
茨城大, KEK物構研PF, CROSSとの共同研究で、博士課程の熊田君と修士課程の鈴木君の成果をまとめた論文です。中性子と放射光X線を駆使して、59.2 K以下の正方晶結晶構造と10.2 K以下の反強磁気秩序構造の詳細を解明しました。化合比3-4-13のRemeika相化合物では新しい構造対称性を発見しました。その結果、一部のEu-Eu間の局所的反転対称性の破れが反対称磁気相互作用をもたらし、対称相互作用との競合により特異的に揺らぎの強い磁気秩序状態を指摘しました［研究成果（Journals）］。

茨城大理学部・横山研究室による研究論文“Continuously evolving antiferromagnetic order within the superconducting phase in Zn-doped CeCoIn₅”がPhysical Review Bへ掲載されました。
茨城大学RECASが運営するJRR-3の中性子散乱装置HQR (T1-1)を用いた共同研究成果です［研究成果（Journals）］。

2024年度量子ビームサイエンスフェスタ（第16回MLFシンポジウム, 第42回PFシンポジウム）（つくば国際会議場、2025.3.12−3.14）にて学生がポスター発表しました。
詳細は研究成果（Conference etc.）にあります。

4年生が卒業研究発表会で成果を披露しました。
・小佐野七菜子さん「Pr₃Co₄Sn₁₃の結晶構造と磁性」
・高橋和樹君「円偏光共鳴軟X線回折を用いたLn₃Ir₄Sn₁₃ (Ln = Ce, Nd)のカイラル構造ドメインの観測」
・宮田一駿君「La系Remeika相化合物の超伝導と結晶構造」
自ら物質合成に挑戦しながら、結晶構造・ドメイン構造・磁性・超伝導にせまる様々な量子ビーム測定実験による研究成果がまとまりました。卒業おめでとう！今後の活躍を期待します。

令和6年度日本原子力学会北関東支部講演会（テーマ：持続可能な社会を目指して～未来世代も平和で豊かに暮らす社会の実現と原子力の役割～）にてRECASの設立に関する講演をしました［研究成果（Conference etc.）］。

量子線科学専攻博士前期（修士）課程研究発表会が行われました。
黒澤航海君：「Nd-Ru-Sn系Remeika相化合物における磁気フラストレーション」
鈴木陽太郎君：「Tb₃Co₄Sn₁₃における磁気秩序と構造相転移に関わる量子ビーム散乱研究」
4年生からの3年間、3-4-13型のRemeika相化合物から派生した新たな物質と物性の発見につながる成果がまとまりました。修了・学位取得おめでとう！今後の活躍を期待します。

科研費学術変革領域研究(A)「アシンメトリ量子：アシンメトリが彩る量子物質の可視化・設計・創出」のトピカルミーティング「量子ビームでプローブする新しい磁性状態の可視化：手法開発と物性」にて、岩佐が「Remeika 相化合物の磁気秩序と結晶構造相転移における拡張多極子」を発表しました［研究成果（Conference etc.）］。

福井大学附属国際原子力工学研究所が主催したレジリエント社会・地域共創シンポジウム「日本一の原子力立地　福井県における防災危機管理Ⅻ　能登地震と原子力防災：行政・民間・大学の協働」にてRECASの設立に関する講演をしました［研究成果（Conference etc.）］。

第24回日本中性子科学会年会JSNS2024（名古屋国際会議場、2024.12.4-12.6）にて、大学院学生全員がポスター発表しました。岩佐もNd3-4-13の結晶構造と磁気秩序構造に対する拡張多極子の適用を発表しました［研究成果（Conference etc.）］。発表の様子はこちら（イベント）にもあります。

恒例の研究室バーベキューを開催！［イベント（Event）］。

茨城大学量子線国際シンポジウム ISQBS2024（水戸キャンパス、2024.10.19-10.22）に参加しました［シンポジウムホームページはこちら］。
研究室所属の学生さん全員がそれぞれの研究ポスター発表を行いました［研究成果（Conference etc.）］。

日本物理学会第79回年次大会（北海道大学札幌キャンパス、2024.9.16-9.19）にて、D1・熊田君がポスター発表、M2・黒澤君と鈴木君と岩佐が口頭発表しました。M2の2人は修士論文に向けて勢いがつく成果発表になりました。［研究成果（Conference etc.）］。

Japan – Sweden “PhD Networking Day” (Organized by the SwedNess graduate school)にスウェーデンの中性子散乱分野の大学院学生が来訪、研究発表会と交流会が行われました。鈴村君と浦本さんがポスター賞を受賞！おめでとう！［研究成果（Conference etc.）］

今年も水戸キャンパスでの茨城大学オープンキャンパスに参加し、リニューアルした原子科学研究教育センターの展示を行い、多数の訪問者にセンターの活動をご覧いただきました。

一般財団法人総合科学研究機構機関誌「CROSS T&T」に、原子科学研究教育センター設立に関する解説記事が掲載されました［研究成果（Journals）］。

岩佐が茨城大学と国立台湾師範大学の連携に関する学術交流訪問に加わり、国立台湾師範大学主催の国際会議「International Symposium on Science and Education」に招待され、Joint Materials Physics/Chemistry Sectionにおいて「Quantum Beam Scattering Study on Electronic State in Chiral Structure Intermetallics」と題する講演を行いました。また当地の輔仁大学理学院科においてもセミナーを行いました［研究成果（Conference etc.）］。

科研費学術変革領域研究(A)「アシンメトリ量子：アシンメトリが彩る量子物質の可視化・設計・創出」の全体会議・公募研究キックオフ会議がありました。計画研究A01「量子ビームによるアシンメトリ量子物質のミクロ解析」の成果として、岩佐が「Nd₃Tr₄Sn₁₃ (Tr = Co, Rh, Ir)の結晶・磁気構造対称性とクラスター多極子」を発表しました［研究成果（Conference etc.）］。

研究論文"Antiferromagnetic ordering and chiral crystal structure transformation in Nd₃Rh₄Sn₁₃"が4月16日にPhysical Review Bに掲載され、Editors' Suggestionに選定されました［Phys. Rev. Bのホームページ］。
茨城大, KEK物構研PF, J-PARCセンター, CROSS, 東北大学, JSTとの共同研究で、修士を卒業した下田さんの成果をまとめた論文です。中性子と放射光X線を駆使して、338 K以下のカイラル対称結晶構造と1.65 K以下の反強磁気秩序構造の詳細を解明しました。新たなトポロジカル電子系の候補物質の可能性を指摘しています［研究成果（Journals）］。
4月26日付でプレスリリースも行いました［茨城大学NEWS］［プレスリリース文書］。