公益財団法人山田科学振興財団2022年度研究交歓会(東京コンファレンスセンター品川)にて「カイラル構造相転移物質における電子物性の量子ビーム散乱研究」と題する口頭発表をしました。2020年度に山田科学振興財団より研究支援を受けた成果を報告しました。改めて財団のご厚意に感謝申し上げま。
2022.10.27 |
第22回日本中性子科学会年会JSNS22(幕張メッセ国際会議場、2022.10.26-10.28)にて「Nd 3T 4Sn 13 (T = Rh, Ir)の立方ロッド充填格子における磁気状態」と題する一般口頭発表をしました。修士2年の下田さんの学位研究で得られたNd3-4-13系の磁気秩序と特徴的な磁気励起分散を量子ビーム散乱で見出した成果を発表しました [研究成果(Conference etc.)]。
2022.9.12 |
日本物理学会2022年秋季大会(東京工業大学大岡山キャンパス、2022.9.12-9.15)にて、修士2年の下田さんが"Nd 3T 4Sn 13 (T = Rh, Ir)におけるカイラル対称結晶構造相転移と反強磁気秩序"と題する口頭発表をしました。LT29でのポスター発表に引き続き、Nd3-4-13系の特異な構造相転移と磁気秩序を量子ビーム散乱で見出した成果を発表しました [研究成果(Conference etc.)]。
2022.9.6 |
低温物理学国際会議LT29(札幌、2022.8.18-8.24)にてポスター成果をしました内容をまとめたプロシーディングス論文"Magnetic ordering and structural phase transitions of Nd 3T 4Sn 13 (T = Rh and Ir)"がJPS Conf. Proc.へ掲載されることが決定しました。茨城大フロンティアセンター, KEK物構研PF, J-PARCセンター, CROSSとの共同研究です。また、茨城大学が東京大学物性研究所から運営を任されている中性子非弾性散乱装置HQR (T1-1ビーム孔)の実験データも公表しており、運営委託後の最初の成果になっています。 [研究成果(Journals)]。
2022.8.19 |
低温物理学国際会議LT29(札幌、2022.8.18-8.24)にて成果を"Magnetic ordering and structural phase transitions of Nd 3T 4Sn 13 (T = Rh and Ir)"としてポスター発表しました。修士2年の下田さんが継続して取り組んできたNd3-4-13系の特異な構造相転移と磁気秩序を量子ビーム散乱で見出した成果を示しました [研究成果(Conference etc.)]。
2022.7.29-7.26 |
日本原子力研究開発機構JAEAの研究用原子炉JRR-3に設置された3軸型中性子分光器T1-1, C1-1を用いて、Nd 3Co 4Sn 13のマグノン励起を明らかにする中性子非弾性散乱実験を行いました。明瞭な磁気励起スペクトルが測定できました。全国大学共同利用の一環として実施し、東京大学物性研究所中性子科学研究施設のご支援に感謝します。
2022.7.11-7.15 |
CROSS(総合科学研究機構)の共用設備であるMPMSを使って、Nd 3Ru 4Sn 13, Eu 3Ir 4Sn 13, La 3Co 4(Sn 1-xIn x) 13の磁気測定を行いました。学生さんが自ら合成した物質の異性を見出し、X線回折による結晶構造解析と組み合わせて物性を明らかにしていきます。測定実施を許可くださったCROSSに感謝いたします。
2022.6.24-7.3 |
KEK(高エネルギー加速器研究機構)放射光施設BL-8A, 4Cにおいて、Nd 3Ru 4Sn 13, Eu 3Ir 4Sn 13, La 3Co 4(Sn 1-xIn x) 13の結晶構造を明らかにする実験を行いました。院生とともに4年生も卒業研究の一環として初の量子ビーム研究施設での本格実験を実施しました。研究実施を許可くださったKEKに感謝いたします。
2022.4.20 |
東京大学物性研究所短期研究会「中性子散乱研究会 - 海外実験支援プログラムの成果報告と、再稼働したJRR-3の現在地 -」 (2022.4.18-4.20)にて成果発表(依頼講演)をしました。発表タイトルは 研究成果(Conference etc.)にあります。
2022.4.1 |
新年度研究室を始動しました。新たに3名の学生さんが加わりました( メンバーページ)。
2022.3.28-3.30 |
J-PARC物質・生命科学実験施設BL20において、Nd 3Ir 4Sn 13の中性子回折実験を行いました。この物質の反強磁気転移を見出すことに成功しました。BL20装置の先生方と技術員の皆様のご支援に感謝します。
2022.3.9 |
2021年度量子ビームサイエンスフェスタ(第13回MLFシンポジウム, 第39回PFシンポジウム)(オンライン開催、2022.3.7−3.9)にて、学生全員がポスター発表しました。
詳細は 研究成果(Conference etc.)にあります。
2022.3.7 |
4年生が卒業研究発表会で成果を披露しました。
・熊田隆伸君「Eu 3Rh 4Sn 13の結晶構造相転移と反強磁気秩序の量子ビーム散乱研究」
・西口日向君「La 3Co 4Sn 13における結晶構造相転移と超伝導」
・尾本星太君「Gd 3Ir 4Sn 13の単結晶合成と放射光X線回折による構造相転移の研究」
それぞれが合成した物質での結晶構造・磁性・超伝導に関する新たな研究成果まとめた発表ができました。卒業おめでとう!今後の活躍を期待します。
2022.2.3-2.9, 2.21-2.28 |
J-PARC物質・生命科学実験施設BL14, BL18において、学位研究活動の一環としてNd 3Rh 4Sn 13やEu 3Rh 4Sn 13の磁気状態を明らかにする中性子散乱実験を行いました。J-PARC装置グループと試料環境グループの皆様のご支援に感謝します。
2022.2.11 |
研究論文"Multipole polaron in the devil’s staircase of CeSb"が論文誌 Nature Materials に掲載されました( 論文誌ウェブサイト)。
CeSbの逐次磁気相転移をもたらす電子状態は、少数キャリア−磁気ポーラロン状態として理解されてきましたが、高分解能光電子分光・ラマン散乱・中性子散乱などにより、Ce 4f電子の軌道励起も絡んだ物性現象であることを新たに見出しました( 研究成果ページ, プレスリリース)。
本研究は、東京大学物性研究所、東京大学大学院工学系研究科、大阪大学大学院理学研究科、物質・材料研究機構、日本原子力研究開発機構との共同研究です。
2021.12.3 |
日本中性子科学会第21回年会(オンライン開催、2021.12.1-12.3)にて、岩佐が「Ce 3Ir 4Sn 13のカイラル結晶構造相における磁気状態」と題する研究成果を口頭発表しました。
詳細は 研究成果(Conference etc.)にあります。
2021.11.2 |
研究論文"Magnetic excitations in chiral-structure phase of Ce 3Ir 4Sn 13"が日本物理学会論文誌 Journal of the Physical Society of Japanに掲載されました。この物質のカイラル構造相転移を明らかにした放射光X線回折結果と、中性子散乱によって測定した抑制された磁気状態での磁気励起を見出しました( 研究成果ページ)。
本研究は、高エネルギー加速器研究機構, J-PARCセンター, Rutherford Appleton Laboratory, University of Johannesburgとの共同研究です。
2021.10.1 |
強相関電子系国際会議SCES20/21(オンライン開催、2021.9.27-10.1)にて、岩佐が成果を口頭発表しました。"Superconductivity enhancement and quantum critical point of chiral structure induced by atomic substitutions in La 3T 4Sn 13 (T = Co and Rh)"とした発表タイトルで、所属学生さんたちが継続して取り組んできた超伝導の量子臨界現象の成果を示しました [研究成果(Conference etc.)]。
2021.9.20-23 |
日本物理学会秋季大会(オンライン開催、2021.9.20-23)にて、下田さん・岩佐が成果発表しました。発表タイトルは 研究成果(Conference etc.)にあります。
下田さんは卒研から継続しているNd 3Rh 4Sn 13の結晶構造相転移との磁気相転移の放射光X線と中性子の回折実験を報告しました。
2021.8.27-8.31 |
アメリカ・オークリッジ国立研究所の研究用原子炉HFIRに設置された熱中性子三軸型分光器HB3を用いて、Ce 3Ir 4Sn 13の結晶場磁気励起を観測するオンライン実験を行いました。
2021.7.12 |
日本原子力研究開発機構JAEAの研究用原子炉JRR-3が10年半ぶりに再稼働しました。茨城大学では量子線科学専攻の活動も兼ねて、熱中性子三軸型分光器T1-1 (HQR)の運用を担当します。まずは分光器の調整作業を実施し測定が可能な状態にしました。今後、学生のみなさんが研究教育に利用していきます。この活動は東京大学物性研究所附属中性子科学研究施設との協定に基づきます。
2021.7.3-7.7 |
J-PARC物質・生命科学実験施設BL14において、Nd 3Rh 4Sn 13のマグノン励起を明らかにする中性子非弾性散乱実験を行いました。美しい分散関係が測定でき、J-PARC装置グループと試料環境グループの皆様のご支援に感謝します。
2021.6.24-6.30 |
KEK(高エネルギー加速器研究機構)放射光施設BL-4Cにおいて、Nd 3Ir 4Sn 13とEu 3Rh 4Sn 13の結晶構造と磁気構造を明らかにする共鳴磁気散乱実験を行いました。
2021.6.4-6.10 |
KEK(高エネルギー加速器研究機構)放射光施設BL-8Aにおいて、Nd 3Ir 4Sn 13, Eu 3Rh 4Sn 13, La 3(Co 1-xRu x) 4Sn 13, Gd 3Ir 4Sn 13の結晶構造を明らかにする実験を行いました。4年生も卒業研究の一環として初の量子ビーム研究施設での本格実験を実施しました。研究実施を許可くださったKEKに感謝いたします。
2021.5.28-6.3 |
アメリカ・オークリッジ国立研究所の研究用原子炉HFIRに設置された冷中性子三軸型分光器CTAXを用いて、Ce 3Ir 4Sn 13の低エネルギー磁気励起を観測するオンライン実験を行いました。
2021.4.5 |
新年度研究室を始動しました。新たに3名の学生さんが加わりました( メンバーページ)。
2021.3.12-15 |
日本物理学会第76回年次大会(オンライン開催、2021.3.12-15)にて、橋本君・塩澤さん・岩佐が成果発表しました。発表タイトルは 研究成果(Conference etc.)にあります。
橋本君と塩澤さんは、博士前期(修士)課程研究と郡司君、下田さん、鈴木さんとの共同研究成果のまとめを口頭発表し、参加者から関心を持って質問をいただきました。
2021.3.10 |
2020年度量子ビームサイエンスフェスタ(第12回MLFシンポジウム, 第38回PFシンポジウム)(オンライン開催、2021.3.9−3.11)にて、岩佐が「クロミック物質CoMoO 4の不整合−整合磁気秩序相転移」と題する研究成果(茨城県J-PARC MLFビームライン事業の先導研究成果)を口頭発表しました。
詳細は 研究成果(Conference etc.)にあります。
2021.3.5 |
4年生が卒業研究発表会で成果を披露しました。
・郡司和毅君「R 3Rh 4Sn 13 (R = La, Ce)へのRu置換の構造相転移および超伝導への影響」
・下田愛海さん「Nd 3Rh 4Sn 13の結晶構造と磁気秩序の相転移に関する量子ビーム回折研究」
・鈴木詩織さん「La 3Co 4Sn 13のRu置換による結晶構造相転移と超伝導への影響の研究」
全員、それぞれの物質での結晶構造や磁性に関する新たな知見と予想を述べるよくまとめた発表ができました。卒業おめでとう!今後の活躍を期待します。
2021.2.22-3.1 |
J-PARC物質・生命科学実験施設BL18において、卒業研究活動の一環としてNd 3Rh 4Sn 13の磁気相転移を明らかにする中性子回折実験を行いました。J-PARC装置グループと試料環境グループの皆様のご支援に感謝します。
2021.2.15 |
博士前期(修士)課程研究発表会を行い、無事に学位審査を終えました。
・塩澤真未さん「La 3Co 4Sn 13におけるカイラル構造相転移と超伝導への元素置換効果の研究<の合成と磁化測定」
・橋本大輔君「R 3Rh 4Sn 13へのRu置換によるカイラル構造量子臨界点に関する量子ビーム散乱研究」
4年生からの3年間、たゆまず研究活動に向かい合った成果がまとまりました。修了おめでとうごさいます。これからもそれぞれの道で活躍してくれることを期待します。
2020.11.19 |
第5回量子線国際シンポジウム(The 4th International Symposium of Quantum Beam Science at Ibaraki University)(オンライン開催、2020.11.19-11.21)にて、4年生の卒業研究も含めて研究室全員で成果発表しました。
発表タイトルは 研究成果(Conference etc.)にあります。
2020.11.10 |
日本中性子科学会第20回年会(オンライン開催、2020.11.9-11.11)にて、岩佐が「クロミック物質CoMoO 4の不整合−整合磁気秩序相転移」と題する研究成果(茨城県J-PARC MLFビームライン事業の先導研究成果)を口頭発表しました。
詳細は 研究成果(Conference etc.)にあります。
2020.9.8-9.11 |
日本物理学会2020年秋季大会(オンライン開催、2020.9.8-9.11)にて、橋本君・塩澤さん・岩佐が成果発表しました。発表タイトルは 研究成果(Conference etc.)にあります。
2020.7.27 |
東京大学物性研究所短期研究会「中性子散乱研究の現状とJRR−3再稼働後の展望」 (2020.7.27-7.29)にて成果発表(依頼講演)をしました。発表タイトルは 研究成果(Conference etc.)にあります。
2020.7.6 |
Virtual Theoretical & Experimental Magnetism Meeting (vTEMM) 2020 and UK-Japan Workshop on Strongly Correlated Electron System (2020.7.6-7.7)にて成果発表(招待講演)をしました。発表タイトルは 研究成果(Conference etc.)にあります。
2020.6.24-7.1 |
KEK(高エネルギー加速器研究機構)放射光施設BL-4CとBL-8Aにおいて、Ce 3(Rh 1-xRu x) 4Sn 13, La 3(Co 1-xRu x) 4Sn 13, Nd 3Rh 4Sn 13の構造相転移を明らかにする実験を行いました。4年生も卒業研究の一環として初の量子ビーム研究施設での本格実験を実施しました。研究実施を許可くださったKEKに感謝いたします。
2020.6.2 |
感染症対策をしながら研究室活動を再開しました。卒業研究を目指してあらたにNd 3Rh 4Sn 13などの合成を進め、写真のような結晶が得られました。近々、量子ビーム実験で結晶構造解明に挑戦します。
2020.5.19 |
PrRu 4P 12における金属−非金属相転移は、Prイオンのf電子の高次多極子秩序相転移によることが知られており、電子相関効果「p-f混成」がその起源であると考えられています。このプラセオジムのf電子とリンのp電子が混成した状態の秩序を、KEK PFの軟X線共鳴散乱を用いた共同研究により初めて直接観測に成功しました。"Direct Observation of Modulation of p–f Hybridization in Unconventional Ordered Phase of PrRu 4P 12"( 研究成果ページ)。
2020.4.6 |
新年度研究室を始動しました。あらたに3名の学生さんが所属します( |
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